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■前置き
今まで掲示板などに書き込んできた銃器語りをまとめてみたページ。少
しばかり修正してるけど内容はそのまま。
興味を持った銃器に対して憶測と感想を述べているだけなので、資料な
どには間違ってもならない記述ばかり。
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■9mm R-92, R-92KS revolvers
12.3mm Udar, Udar-S and Udar-TS revolvers
(04-06/18)掲示板
今回はロシアKBP社製のリボルバーを二種。
9mm R-92, R-92KS Revolvers
http://www.shipunov.com/eng/str/strelk/r92.htm
12.3mm Udar, Udar-S and Udar-TS revolvers
http://www.shipunov.com/eng/str/strelk/udar.htm
使用する弾薬や銃そのものの大きさは異なりますが、この二つのリボル
バーはほぼ似たような外見を持っています(デザインを流用した?)。
一般的なリボルバーのイメージとは異なる外見故にゲテモノ扱いされる
ことが多いような気がしますが(少なくとも自分の周囲では一見した瞬間
『格好悪い』とか言われてたり)、機構は特に変わっているわけでもない
単なるダブルアクションリボルバーです(フレームで隠れてますがハンマ
ーはきちんと存在)。シリンダーが五連発なのが少し目を引く程度ですか。
R-92とR-92KSの弾薬は、それぞれ9×18mm(9mmマカロフ)と9×17mm(9
mmショートもしくはクルツ)で、比較的ありふれたオートマチック用の弾
薬を使用しています。軍民問わず大量に作られて流通している既存の弾薬
の方に銃を対応させたということでしょう。
対してUdar(とそのバリエーション)の場合、12.3mmという極めて特殊
な弾薬を使用しています。弾頭直径も大きいですが薬莢が長い(発射薬の
占めるスペースが大きく威力も高い)のも特徴的で、数ミリ厚の鋼板をぶ
ち抜けるとかいう話さえ(撤甲弾?)聞きます。リボルバーなので反動が
考えたくないことになりそうですが。
12.3mmには鎮圧用の非致死性弾薬(ペイント弾らしい)があるという話
もあり、かなり正体不明な弾薬です。
R-92、Udar共に、デザインとして弾薬が五発に抑えられている分だけコ
ンパクトにまとまっているため(R-92は同程度の弾薬を使用する中型拳銃、
Udarはマグナム弾などを使用する大型拳銃と比較すると明らかに小さい)、
主に秘匿性を要求される特殊部隊やシークレットサービスなどが使ってい
るとも聞きます。
銃身が短いために使える距離は限られるのでしょうが、そのあたりは割
り切ってしまっているのでしょう。というかおまけのようにちょこんと付
いたフロントサイトを見る限り、狙って撃つことなんて最初から考えてな
いのではと思ったりも。
例によって割り切りの良さに惹かれました。あとは既存の形状でないリ
ボルバーという点に。
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■Star Z-84(04-05/21)掲示板
本日はスペインのStar社(どうも少し前に倒産したらしい)のZ-84とい
うサブマシンガンをご紹介。
http://world.guns.ru/smg/smg55-e.htm
参考は例によってModern Firearmsから。
開発は1980年代。見た目はウージーとイングラムを足して二で割ってか
ら引き伸ばしたような感じで、大量生産できるようにスチール板をプレス
して作られているという非常にまっとうなもの(面白みはないが、簡易な
拳銃弾連射機として考えるならこんなもんか)。
マガジンをグリップに収める基本構成や内部メカニズムはほぼウージー
系列を踏襲していると思われる。オープンボルト形式だし命中精度もたぶ
んそれなりなんだろう。
連射時のコントロールがしやすいという記述もあったけど、この銃本体
が3kgもあるわけだから当然のような気がするぞ(銃そのものの重量バラ
ンスが良くできているということも考えられるけど)。
変わった点といえば、ボルトハンドルが右側面に配置されているかわり
に、排莢口が真上になっていることぐらい。ボルトハンドルを上にもって
くると照準の邪魔になるとかそういう理由だろうか?
個人的には薬莢がどの方向に蹴り出されるかに興味がある。マガジンが
グリップの前方にある形式ならともかく、より射手に近い所でそれも上か
ら叩き出されるんだから、姿勢によっては射手に空薬莢が直撃してしまう
んじゃないかと余計な心配をしてみたり。
で、何でまたこんな銃に興味を持ったかというと、ひとえにその平凡っ
ぽい雰囲気に惹かれて。芸術品みたいな凝った銃よりかこういうシンプル
な方がむしろ好みなので。
のっぺりした面構成は好き嫌いが別れるだろうけど、個人的にはウージ
ーより格好良いと言ってみたり。
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■OTs(OC)-23"Drotik"(03-10/13)掲示板
大型拳銃並みのサイズを持ちながらめっさ弱装の5.45×18mm(弾頭威力
は.22LR以下)を三点バーストで連射する珍妙な銃。
http://arms.host.sk/firearms/drotik.htm
http://diversant.h1.ru/guns/pistol/oc23.html
……と思ったら大間違いで実はこの5.45×18mm弾薬、恐ろしく貫通力が
高い。俗説では.357マグナムを止められるボディアーマーすら撃ち抜ける
とか(おいおいおい)。
さらにとんでもないのが、この銃の三点バースト時の連射速度は1800発
/分。つまり三発撃ちきるのに0.1秒しかかからない。
弾薬が弱装だからここまで高速のバースト射撃でも狙いが付けやすいと
あるが……。色々な意味で恐。
近接でしか使えそうにないけれども、拳銃って大体そういうもんだしと
割り切ってるんだろう。
ロシア系兵器ってこんな感じで逝っちゃってるのが多いから大好きだ。
何でこの銃を見つけたかというと、5.45×18mm仕様のサブマシンガンが
無いかな〜と見てたら偶然(こいつはマシンピストルだけど)。一目で気
に入りましたとも。
型式番号に23が付いてたのもあるけどな(何やら拘りがあるらしい)。
(03-10/13)追記。
一部の説明は某スレ473氏の発言から引用。感謝。
ある程度の分解写真とスペック見ただけであらかたの構造を推測できる
ってのが凄い。
やはり俺とは知識量が違うんだろうな……。
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■Lahti L-35(03-09/27)掲示板
http://world.guns.ru/handguns/hg96-e.htm
リベリオンの銃器を調べてた時にふと見かけたピストル。
地味ですが、個人的にはモーゼルミリタリーよりも格好良いんじゃない
かなーと。
箱のようなごつい外見に加えて、使用弾薬が9×19mmの癖に約1.3kgとク
ソ重い所とか、ロック機構がプロップアップ方式で、ボルト自体を南部み
たいに引き出す形式なのに撃発がハンマーだとか色々とても楽しい銃です
が、何より作ったのがあのフィンランド。
ここまで来るともはや萌えすら感じてきます。
(04-05/23)追記。
よく考えてみたら、要するにこれってモーゼルミリタリーのマガジンを
グリップ内に移動させたようなものじゃなかろうか。
共にショートリコイルのロック機構はプロップアップ方式(独立したブ
ロック状の構造をボルトにかませて後退を抑制。現代までワルサーP-38→
ベレッタシリーズと受け継がれている歴史のあるシステム)で、ボルトが
スライドとしてではなく独立して後退し、撃発そのものはハンマーで行う
という所も同様。
ハンドガンとしては初期のものだけにああでもないこうでもないと試行
錯誤してたんだろうなあ。
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